診断日2026年6月12日
店長が、自分も店頭に立ちながら、チームづくりまで引き受けている状態です。
リタ・マークスでは、店頭での小さな声かけや提供の速さが、そのまま顧客体験の質につながります。一方で、店長が接客、時間帯運営、新人フォローまで抱えると、良いやり方が店長の頭の中に残り、店舗ごとに育ち方の差が出やすくなります。このカルテでは、完成された店長を採る話ではなく、店舗スタッフを店長候補へ育てる流れを前提に、採用で見る要件、評価で見る行動、育成で広げる業務、来週の一手を一つの線にそろえます。
店長候補として採るべきなのは、ピーク時でも店全体の状況を見て、必要な声かけと後輩フォローでチームを動かせる人です。
公開求人では、基本オペレーションからシフト作成、売上管理、スタッフ採用・育成、販促企画へ広げる流れがすでに打ち出されています。だから概要で見るべき人材要件は、接客経験の長さよりも、忙しい時間帯を立て直せるか、数字を見て店を良くできるか、後輩を育てられるかの3つに絞るのが自然です。
採用対象ドトールコーヒーショップの店長候補(店舗スタッフから段階的に育つ人)
| 必要な人材要件 | 面接で確かめること |
|---|---|
| ピーク時に店全体を見て、持ち場や声かけを調整できる | 混雑時に誰へ何を声かけし、待ち時間やミスをどう減らしたかを聞く |
| 売上・客数・人員配置を見て、店舗改善の一手を考えられる | 数字や客層を見て、シフト・販促・声かけを変えた経験を聞く |
| 後輩に教えて終わりにせず、担当範囲と次の課題を言葉にできる | 新人にどの業務をどこまで担当してもらい、つまずいたときにどうフォローしたかを聞く |
評価すべきなのは、感じの良い接客に加えて、混雑時に周囲を動かし、店全体の体験と運営を良くする行動です。
リタ・マークスの『楽しみと笑顔を、創造する』『人が活きる会社』を評価に落とすなら、笑顔や丁寧さだけでなく、ピーク前に持ち場を整える、提供が詰まったら周囲に声をかける、常連のお客様の好みやクレームの兆しを共有する、売上や客数を見て声かけや販促を試す、といった行動まで見る必要があります。そこまで見ると、採用で見た要件と、次に広げる育成テーマがつながります。
誠実さと信頼/利他の心/挑戦と成長/期待を超える価値提供/責任感
ピーク時の接客・提供判断/基本業務の安定運用/時間帯運営の判断/数字を見た改善行動/新人フォローと担当範囲の広げ方/人を採り育てる見立て
最適なのは、レジ・調理・清掃を安定させたあと、ピーク時の配置判断、新人フォロー、数字を見た改善へ順に広げる育て方です。
一般段階ではレジ、ドリンク・フード提供、清掃、補充を安定させます。リーダー段階では、ピーク前の持ち場決め、欠勤時の組み直し、新人に次に渡す業務の見極めまで広げます。その先は、売上・採用・育成・販促まで店舗全体を持つマネージャ方向と、接客品質、業務手順化、販促改善を深めて店に還元するスペシャリスト方向に分けます。
| 育成段階 | フェーズのゴール | 次へ進める目安 |
|---|---|---|
| 一般 | 会社のやり方で、店頭の基本業務を自律的に回せる | ピーク時でも基本業務を安定して担当できる |
| リーダー | 人を動かし、時間帯運営と新人フォローでチームの成果を出せる | 店長不在の時間帯を大きな抜けなく回せる |
| マネージャ | 店舗全体を設計し、次のリーダーを育てられる | 売上・品質・人の課題を見て、次の打ち手を決められる |
| スペシャリスト | 接客品質・業務標準化・販促改善などの専門性を、店舗に還元できる | 自分の得意領域を手順や提案にして、周囲が使える形にできる |
来週は、評価で見る行動をひとつ決め、育成として次に任せる仕事まで落とします。
ここまで整理した人材像は、日々の評価と育成に使われてはじめて意味を持ちます。まずは対象者を一人決め、どの場面を見るか、どこまで任せるかを先に合わせます。実際の場面を見たら、できた点と次に広げる仕事を短く返します。
| アクションタイトル | アクションの内容 | アクションの背景 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 昼ピーク前の持ち場確認を、リーダー候補のスタッフに任せる | 11時台のピーク前に、リーダー候補のスタッフへ「レジ、ドリンク提供、補充の詰まりを見て、必要なら声をかけてください」と伝える。店長は横で見ながら、本人がレジ待ち、提供待ち、補充切れのどこに気づいたかをメモする。 | 評価シートでは、ピーク時の接客・提供判断と『期待を超える価値提供』を見る必要があります。声かけを任せる場面を作らないと、本人が店全体を見られるか、次に時間帯運営まで広げられるかを判断できません。 | 約15分 |
| 新人フォローを任せ、教えた業務と詰まった点を営業後に聞く | 新人が担当するレジ確認または補充作業を1つ決め、リーダー候補のスタッフに教え方を任せる。営業後に「何を教えたか」「新人が止まったところはどこか」「次に任せられそうな作業は何か」を3点だけ聞く。 | 採用要件では後輩フォローを重視し、育成ロードマップでは一般からリーダーへ進む条件として新人フォローを置いています。教えた経験の有無ではなく、担当範囲をどう広げて見届けられるかを見る必要があります。 | 約15分 |
| 常連客の好みとクレーム兆しを、引き継ぎメモに1件残してもらう | 営業中に気づいた常連のお客様の好み、待ち時間への反応、提供ミスになりそうだった場面を1件だけ、引き継ぎメモに残してもらう。店長はメモを見て、翌日の朝礼で本人に「どの気づきが助かったか」を一言返す。 | リタ・マークスのバリューである『利他の心』『誠実さと信頼』は、抽象的な姿勢ではなく、店頭の小さな気づきと共有に出ます。気づきをメモに残す行動を評価対象にすると、個人の接客力を店舗全体の顧客体験へつなげられます。 | 約15分 |